議会報告

令和7年9月議会

1.要保護児童について


(1)要保護児童対策地域協議会

質問 答弁
問1:本市の要対協の運用実態と情報共有が支援にどう反映されているか。 児福法25条の2に基づき「印西市子ども虐待防止対策協議会」を設置。病院・警察・児相・保育園等で構成し、実務者会議・個別支援会議で情報共有と支援内容を検討を行っている。
問2:直近の実績を伺う。 令和6年度:協議会1回、実務者会議4回、個別支援会議18回、進行管理会議8回開催したところ。  
問3:会議の開催頻度を伺う。 実務者会議は3か月に1回、進行管理会議はその間の月に1回、個別支援会議は必要時に随時開催している所。
問4:会議を通じた具体的成果を伺う。 要保護児童の早期発見、迅速な支援開始、関係機関連携による支援など行う事が出来ている。
問5:中学校区ごとの協議会設置について伺う。 未設置。現行の協議会・個別支援会議と学校・地域支援者との連携で適切に対応しており、当面は現体制で対応。
問6:中学校区未設置による地域差や情報不足の課題について伺う。 現行体制で児童の状況を把握し適切な支援が出来ている事から、引き続き、関係機関と連携し、各地域の児童の状況を把握した上で、必要な支援につなげている。
問7:要対協の課題認識と今後の方向性について伺う。 関係機関、関係団体との連携及び協力体制の構築がなされており、対象児童等への支援を行う基盤となっているところでありますことから、今後も引き続き、連携及び協力体制の強化をしてまいります。

(2)一時保護に伴う保護者の指導・ケア

質問 答弁
問1:一時保護と保護者指導の所管、市の役割について伺う。 市と児童相談所が連携を図りつつ、対応を進めていく必要がある。家庭復帰後においては、新たな課題やリスクが生じる可能性があり、虐待の再発に結びつくおそれがあるため、関係機関等と連携し必要に応じて適切な支援につなげたいと考えている。
問2:連携運用上の課題と強化策について伺う。 面接・訪問で状況把握、個別支援会議で役割分担と地域支援内容を決定し、適切な助言・環境整備を実施。
問3:親支援プログラムや子育て講座の充実方針について伺う。 乳幼児期・学童期の連続講座を実施。相談・助言を提供し、今後も学びの場を提供して行きたいと考えている。
問4:市・児相窓口の周知は。 広報いんざい・市HPで周知。県機関の相談窓口も市HPで案内。

(3)子育て短期支援事業(ショートステイ)

質問 答弁
問1:制度の概要と要保護児童への現状を伺う。 出産・疾病・事故・育児疲れ等で一時的に養育困難な際、審査の上で里親家庭や施設で生活支援。要保護児童にも活用。
問2:柔軟な受入れと周知の取組を伺う。 離乳食提供や発達に応じた関わり、急な希望にも柔軟対応。母子手帳交付面談で全妊婦に説明、市HP・チラシで周知している。
問3:利用者数の推移を伺う。 令和2年度から令和4年度は利用なし。令和5年度は実人数3人・延べ人数24人。令和6年度は実人数5人・延べ人数35人の利用があった。
問4:子育て短期支援事業の課題について伺う。 令和6年度4施設から令和7年度は7施設へと拡充し、概ね希望に希望に沿った利用が可能となった。今後も施設側との調整を含め、希望に沿った利用ができるよう努めてまいりたいと考えている。
問5:希望集中や緊急時の対策を伺う。 答弁:おおむね利用する方の希望に沿って実施することができているが、利用者数の増加や、急な家庭の事情により利用の調整が必要になることも想定し、今後も引き続き、委託施設数の拡充等により支援体制の強化を進めていきたい。

2.児童・生徒に対しての紫外線対策


(1)現状の把握

質問 答弁
問1:小・中学校における紫外線対策の現状を伺う。 出帽子着用、日陰確保、屋外活動時間の調整を実施。日焼け止めは各家庭判断使用している現状。サングラスは国・県や他自治体動向を踏まえ検討。
問2:紫外線量に関する測定の状況について伺う。 実施であるが暑さ指数計を活用し熱中症対策と併せて対応している。
問3:外部専門家による出張授業等の導入について伺う。 現時点ではそうした取組について検討しておりませんが、議員よりご指摘のありました取り組みに、注視してまいりたいと思う。
問4:既存データや簡易機器でUV把握し指針化する考えを伺う。 晴天時には、暑さ指数が高くなるという、傾向から一般に、熱中症対策と紫外線対策を同時に行うことが推奨されている。10時から14時の紫外線が強い時間帯おいても、暑さ指数をもとに熱中症予防の対応することで、紫外線による皮膚や目への影響を軽減できると考えている。
問5:児童生徒が安心して屋外活動を行えるよう、例えば帽子やサングラスの着用など、紫外線に特化した対策について、市としてどのように考えているのか伺う。 紫外線対策も必要であると認識しておりますので、今後、調査研究を進めていく。

(2)健康影響と啓発

質問 答弁
問1:皮膚がん・白内障等の健康リスクに関する児童生徒への啓発を伺う。 中3保健体育で紫外線リスクを指導し、帽子着用を啓発。
問2:『新12か条』等に基づく具体的な啓発内容を伺う。 小・中学校においては各学習指導要領に即して学習指導を、発達段階に応じた学習をしている。UV影響を学習し保健だより等で時期に応じ注意喚起している。
問3:教職員向け“紫外線対策”研修や周知について伺う。 目に関する内容の研修でパソコン等のディスプレイを長時間見続けることで、紫外線の影響もあり、視力の低下の原因になること、ディスプレイから目を放し、遠くを見たり眼球を動かしたりする機会を設けるよう指導している。あわせて、文部科学省からの資料配付で周知「子供の目の健康を守るための啓発資料」を各小中学校に配付し、児童生徒の目の健康維持に努めているところでございます。
問4:“適度な紫外線”をどう判断し、教育現場でどう指導していくのか、本市として今後の方向性をどのように考えているのか伺う。 調査研究を進め、学校現場と協議しつつ具体策を検討する。

(3)今後の取組

 

質問 答弁
日傘・サングラス・UVクリームの扱い、登下校時日傘の取扱いについて伺う。 登下校の日傘は校長判断で許可としており、UVクリームは原則制限していないが、水泳時は水質配慮で控えてもらっている。サングラスは条件・費用・安全面から慎重に検討して参りたい。
問2:運動会・体育祭等の屋外活動でのUV対策強化は。 全校児童生徒用テント設置や時間調整を実施。日焼け止めは日常的に各自判断で使用可。サングラスは安全面・家庭負担等から積極導入の考えはない。
問3:学校間の対応差を避けるための市方針の明確化は。 日傘・UVクリームの取扱いを校長会で再確認。統一方針化は引き続き検討。
問4:学校で統一している日常的UV対策を伺う。 帽子着用、日陰休憩等。ラッシュガード着用や登下校日傘、屋外部活動の時間配慮などを状況に応じ取り組みを行っている。(市内で完全統一ではない)。
問5:先進事例の導入見込みと時期・方向性を伺う。 現在、児童生徒は、UVカットクリームや日傘を使用し、熱中症対策等により、一定の紫外線対策を講じているところだ、今後も、他自治体の先進事例の状況を把握し、実情にそった対応を検討する考えである。

3.図書館改修工事中の市民サービス維持


図書館は近年、単なる本の貸し出し機能だけでなく、居場所づくりや情報アクセス、地域交流の場としての役割も期待されています。

 

こうした中で、図書館の改修工事は、将来的なサービスの向上に向けた前向きな取り組みである一方で、休館期間中のサービスの継続が大きな課題となります。

 

読みたい本にアクセスできない!

地域の情報を取りにくい!

 

など、市民生活への影響が懸念されます。

 

そこで、図書館改修に伴う休館中においても、市民が必要とする基本的なサービスが途切れないようにするための対応や工夫、代替手段の提供について、本市の認識と対応方針を伺います。

(1)再配置の計画

質問 答弁
問1:市民の声を蔵書配置に反映しなかった理由について伺う。 事前アンケートで意見把握。蔵書スペース・費用対効果を総合判断し、従来同様に他館連携+臨時窓口で対応決定。
問2:小倉台図書館の休館時も倉庫保管か伺う。 他館移籍分を除き倉庫等に保管する方向で検討している。

(2)貸出・返却の代替策について

コスモスパレット窓口の利用、印旛休館中は印旛支所分庁舎に臨時窓口。小倉台の臨時窓口は調整中である。

質問 答弁
問1:本埜図書館の対応を伺う。 そうふけ図書館等の他館で対応のほか、開館している他の図書館等において対応したいと考えている。
問2:WEB予約はどう運用するのか伺う。 資料を予約する際には、受取館を指定することとなっており、休館中の図書館を受取館として表示されないように設定するといった対応をする方向。
問3:民間の本預け入れ等の活用はしないのか伺う。 臨時対応のため活用は検討していない。休館に伴い設置を予定している臨時窓口や他の開館している図書館及び非来館型サービスであり、電子図書館などの活用により対応したいと考えている。

(3)市民の財産としての書籍について

質問 答弁
問1.市民の財産としての書籍についての考えを伺う 保管資料は毀損防止を徹底。不便は生じるが、複数館の連携で補い、再開後はサービス向上に努める。
問2:倉庫保管にせず、市民に行き渡る仕組みの考えを伺う。 休館期間中は多くの図書資料が倉庫等での保管とはなりますが、本市では、複数の図書館が連携しておりますので、それらの強みを活かし、対応していく。また、工事完了後の再開時には、利用者の皆様により良い図書館サービスをご提供できるよう努めていきたいと考えている。